2021年9月29日、インフォマティクスは創立40周年を迎えました。
私たちは1981年の創立以来、革新的な技術を採用した数々の製品を世に送り出してきました。
これからも空間情報のイノベーション企業として、より安全安心な社会を実現するために貢献してまいります。
本日を節目として新たな一歩を踏み出すインフォマティクスのこれからに、ぜひご期待ください。
役員ご挨拶
齊藤大地(代表取締役社長)
大変ありがたいことに、弊社は創業40周年を迎えることができました。
Webで検索しても、企業の継続年数について確かな数値を探すことはできませんでしたが、帝国データバンクによれば「企業の平均年齢は37.48歳」とあります(https://www.tdb.co.jp/trivia/index.html)。インフォマティクスは、少なくとも長く存続してきた部類に入るといえそうです。
会社も人と同じく、一人では生きることのできない存在です。40年にわたり事業を続けてこられたのも、ひとえに平素より弊社製品をご愛顧くださっているお客様、弊社を支えてくださっている取引先企業様あってのことと思います。
心より感謝申し上げます。
40歳は不惑ともいいます。論語「四十にして惑わず」です。私も40歳を幾年か過ぎましたが、なかなか古の賢人のようにはいきません。日々迷い、逡巡しながら過ごしています。局面ごとでの自らの決断が正しいのかどうか、答えが見いだせないことも多いです。
特に現代はVUCAの時代ですから、「いつか見た景色」を元に判断できないケースが増えてくると思います。広くアンテナを張って様々な情報収集を行いつつ、柔軟な思考と決断が求められるのでしょう。そういう場面では、やはり惑いは付きものです。
ですが、それでもいいと思うのです。企業も人と同じで、右へ行っては壁にぶつかり、左に行っては石に躓き、それでも未来へ向かって進み続ける。ぶつかることや躓くことを糧にして成長できるはずです。
人生100年時代においては40歳なんてまだまだひよっこですし、並み居る老舗企業からすれば私たちは未熟者でしょう。だからこそ、私たちにはたくさんの伸びしろがあると思っています。
私たちはこれからも空間情報にこだわり、技術を磨き、独自の価値を創出し、お客様や取引先企業様から応援されるよう、魅「惑」的なインフォマティクスであり続けます。
今後ともご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
三原正一(取締役会長)
建築学科の学生だった頃、住宅作家・篠原一男教授の授業で、オットー・フリードリッヒ・ボルノウ著 『人間と空間』を読む機会がありました。
この本は人と物理的空間との関わりを考察したものですが、「人間・空間」の2文字だけがずっと記憶に残っていました。
その後、インフォマティクスで建築CADからGIS(地理情報システム)を扱うようになり、「空間情報」としてより広がりのある空間を扱い、さらに、時系列の分析が必要な情報分野に取り組むようになる過程で、「空間・人間・時間」を会社と自分のテーマとして考えるようになりました。
CADやGISは、実空間をどのようにモデル化し、設計・施工・保守といった実務や経営判断にどう生かしていくかがテーマです。用途も広く、幸運にも、防災防犯など安全安心な生活に資するシステム構築に関わり、公共性の高い、社会貢献の一翼を担う仕事の機会に恵まれてきました。
一方で、コンピュータ技術の進歩は目覚ましいものがあり、新しい技術をキャッチアップしていくだけで40年はあっという間に過ぎました。特にインターネットの普及は革命的な変化を起こしていますが、今後も全く想像もしない変化に出会うのだろうと思うとワクワクします。
昨今のコロナ禍で、日本のさまざまな課題が浮き彫りになりました。デジタル化やデータベースの整備状況、災害・パンデミックなど非常時での医療対応。デジタル庁が創設されましたが、日本は果たして世界をリードするIT国になれるのでしょうか。
それはインフォマティクス自身も同じで、社会の変化や新技術に如何にすばやく対応して業務改善をしていけるかが我々の課題です。
インフォマティクスが、これからも空間・人間・時間をテーマとして新しいサービスや技術を提供し続け、社会から必要とされる企業としてさらに成長していくことを願っています。
長島雅則(取締役ファウンダー)
弊社は、2021年9月で創立40周年を迎えました。
この40年間は、一日一日の積み重ねでたどり着きました。
弊社を取り巻く多くの事象、特に時代の流れや人との出会いにおいて、幸運であったと感じざるを得ません。
世界では争いが絶えません。しかしながら、弊社の周り、すなわち日本では、まがりなりにも平和な世界があります。
そして、人間の歴史の中で特筆すべき技術革命が、我々の時代に起きているのです。電気の発見、それを電力として利用し、信号として応用することも考え出しました。そして生まれたのがコンピュータです。
弊社の仕事は、コンピュータで扱っている、信号をコントロールすることです。つまり、我々は「Bitの世界」をいかにコントロールするかを考え、我々が実際に暮らしている「Atomの世界」をより良くすることを追及しているのです。
情報(信号)をBitに置き換えて、より迅速に情報を伝達するだけではなく、より役立つ情報に作り替えて、Atomの世界に提供する。これに尽力し続けることが我々の仕事だと考えています。
コンピュータは、概念的には情報(Bit)を扱う単純な機械です。しかし、具体的に我々の望む結果を生み出すために、どのようにBitを扱うべきか。これは今後も多くの研究開発に期待できます。
そして今後は、ESG(Environmental Social and Governance:環境社会とガバナンス)やSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉に象徴されるような、環境への配慮に関連した働きかけも重視する必要があると思っています。