ワンクリックで閉じた領域をつくる
V7.1の新コマンド「作図/トレース/領域」は、線で囲われた領域にワンクリックで閉図形を作図することができます。フローリングなどの床の表現を行ったり、ゾーニング図を作成したり、また、面積を計測するための閉じた図形を作図する際にとても便利です。
V7.0以前では、閉じた図形を作成するのに、「作図/長方形」コマンドを使ったり、「作図/線」、「作図/トレース」コマンドなどで、領域の頂点を選択して作図していました。しかし、「作図/トレース/領域」コマンドでは、交差する線分で囲まれた領域内をワンクリックするだけで作図できます。是非お試しください。
ビューの作成方法
- 閉図形の作図に不要なレイヤを「表示(V)」のステ―タスにします。
囲われた領域として認識されるのは、ステータスが編集可能(E)と参照可能(H)のレイヤ上に描かれた図形です。
- 必要に応じて、レイヤ、オブジェクトを作成します。
- ステータスバーの線種のリストから線種を選択します。
- 「作図/トレース/領域」コマンドを実行します。
- オフセットに「0」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
オフセットの欄に数値を入力すると、指示した領域からその距離だけ離れて図形が作図されます。 プラスの値を入力すると、指示した領域の内側に線が作図されます。マイナスの値を入力すると、指示した領域の外側に線が作図されます。
- 領域内をクリックします。(Dot1)
クリックした点から一番近い線を利用して閉じた図形が作図されます。下図は、建具のレイヤが表示ステータスになっているため、トレース領域から除外されています。
メモ
指示する領域に隙間があった場合でも、閉じた図形を作図できます。
許容誤差の欄に開いている領域の隙間の距離を入力します。たとえば10mmの隙間だった場合は、10mm以上の数値を入力します。
隙間が開いていても、そこを閉じた領域とみなし、トレース線が作図されます。