MicroGDS ユーザー紹介

ユーザー訪問記Vol.1 社長自ら「MicroGDS」を使って店舗設計!


MicroGDSで設計した本社外観香川県丸亀といえば、讃岐富士、美しい石垣の丸亀城、金比羅参りの土産物でさかんになったうちわ、食でいえば、讃岐うどん、そして骨付鳥が有名である。この骨付鳥一筋50年の老舗が今回訪問した「一鶴」である。1952年に丸亀市にて創業し、香川県内で6店舗、横浜で2店舗、大阪で2店舗、計10店舗を展開している。 1998年に開店した5店舗目より設計に「MicroGDS」を利用するようになり、現在では店舗の他、本社のオフィス、工場、社員食堂に至るまで「MicroGDS」を活用するようになっている。今回、その利用状況をうかがうため本社を訪れた。

丸亀駅前の本店(一号店)を通り過ぎ、土器川を越え、工場や倉庫の目立つ港の再開発地区の一角にきらりと光る建物を発見。熱線反射ガラスを使ったファサード、ポイントとして使っている赤、きっと設計事務所による設計なんだろうなと思わせる建物、これが本社であった。

アポイントをとっていた経営企画室の室長、桑島氏に案内されて通されたのはジムの設備もある2階の社内コミュニティスペース。ここにいくまでも、曲線を使った廊下の壁、どぶづけの手摺、ガラスで区切られた各種スペース...いよいよ設計にこだわりを感じずにはいられない雰囲気。桑島氏に実際に操作している方を尋ねたところ、なんと社長とのこと。このタイミングで社長の近藤氏登場。

Q:導入のきっかけは?

お絵かきソフトのように直感的にアイディアを形にできるソフトと感じて・・・

付き合いのある地元の建設会社が「MicroGDS Pro」を導入しており、操作させてもらったのが導入のきっかけ。「お絵かきソフトのように直感的にアイデアを形にできるソフト」と感じて「MicroGDS Compact」を即導入。V6からV10までバージョンアップを重ねている。V6の時はまだCADという色合いが強かったが、V9になってスナップガイド機能が実装され、よりお絵かきソフトのように感じてきたそうだ。

Q:導入後どのように使用していますか?

こだわりの曲線を実現するために

店舗、本社ともすべて近藤氏が設計している。廊下の曲線は、「MicroGDS」で描いたデータを知り合いの厨房機器製作メーカーに渡して、ステンレス板をレーザー加工してもらい、それを上下のガイドにして施工したとのこと。なかなかのこだわり。

作業場をチェック!→ リラックスした雰囲気で設計を・・・

社長専用CAD室 ここで実際の操作を見せていただくことになり、社長専用のCAD室に移動。電動で高さ調整のできるデスクにPCを設置し、かなり高い位置でたったまま操作。椅子もあるが、ほとんど利用されていない様子。iTunesで音楽をながしながらリッラクスした雰囲気でいつも設計しているそうだ。

図面をチェック!→ 店舗や本社の設計に大活躍

早速、大阪2店舗目となるオープン間近の大阪西梅田店の図面を見せていただく。ちょうど壁に飾る絵が出来たとのことで、それをスキャナーで取り込み、ラスターデータを展開図上に貼り付けて額縁のデザイン検討されていた。

次に平面図。まず目につくのは塗りつぶしを効果的に使った図面。厨房機器はもちろん、テーブルやイスなども色分けされており、まるでプレゼン図面のよう。大阪西梅田店は築15年のビルの4階、施工図を基に躯体から図面を起こしており、現場での実測により修正しながら作成していったとのこと。

店舗の図面 本社の図面
店舗の図面 本社の図面

Q:なぜ社長自ら設計を?

もともと、ものづくりが大好きで!

聞けば設計は独学とのことで、自動車整備の経験などもともとものづくりが大好きで、設計もその延長らしい。「社員食堂のエントランスの設計で素材を考えながら図面を描いているときは、とても楽しかった」と言っている近藤氏の目はまさに少年の様。

図面で驚くのは、そのしっかりしたレイヤ分けに見られる入力データの多さ。通芯、躯体、厨房機器、家具、寸法などはもちろん、照明、空調、給排水衛生機器、スプリンクラーなどの設備機器まで入力。厨房機器や衛生陶器はDXFでデータ取得と、とても独学とは思えない。さらに驚くことには、照度分布解析のシミュレーションソフトを導入して照度分布図まで作成していた。

ワンポイントアドバイス!MicroGDS便利機能をご紹介

しかし、レイヤは40以上あるのだが、ウィンドウ定義はひとつだけ。「表示の切り替えなど手間ではありませんか」とお伺いしたら、「まさにそうなんです」とのこと。早速、客席レイアウト図、設備図、天井伏図など、複数のウィンドウ定義を作成することにより切り替えが容易にできることを紹介。さらにV10にて、ひとつのウィンドウ定義内で複数ビューがもてるようになったことも説明。同じ設備図でも図面全体のビューと厨房部分を拡大したビューを作成、切り替えができるようになったので、ぜひご活用いただきたい。

オブジェ設計もMicroGDSで!店頭の入口を飾る照明も自らデザイン

横浜西口店入口のオブジェオブジェも「MicroGDS」で設計しており、横浜西口店の入口を飾る行灯のような照明も自らデザイン。その素材までもご自分で指定している。素材といえば、重厚な無垢の角材を鳥居のように組んだ存在感ある大阪西梅田店の入口。淡路島まで行って自ら買い付けてきたそうです。

すべてが成功してきたように思える店舗設計には、失敗談も。鉄も亜鉛のどぶづけ仕上げにしたり、木も無垢など、素材にこだわる近藤氏。あるときテーブルに無垢の一枚物の板を採用し、オイルステインなどの塗装処理したところ、まさに店の売物であるあつあつの骨付鳥が合わなかったそうで、塗装が熱で剥がれてきてしまったとのこと。あばれが大きいこともあり、その後はテーブルのトップはデコラにしているそうです。

Q:今後のMicroGDSの活用法について

V10のウォークスルーにより3次元設計でもより活用したい

「MicroGDS Compact」は2次元だけでなく、3次元でも利用されています。例えば、本社工場で作っている、地方発送用の商品。素材の乗ったパレットが加工手順に従って一巡してくる、そのパレットの動きをシミュレーションしながら3次元設計をしたそうです。V10になってウォークスルーができるようになり今後はより3次元も使っていけそうだ、との評価をいただきました。

これだけのこだわりのある近藤氏、もちろん現場に足を運ぶ機会も多く、仕上げや色などはすべて現地で見本をみながら決定する。本人はとても現場が楽しいとおっしゃっていますが、施工する側にとってはきっと緊張感のある現場なんでしょう。

おわりに・・・

美味な骨付鳥肝心の骨付鳥、偶然であるがこの日の夜、一鶴丸亀本店での会合があり、その日のうちに食することができた。設計だけでなく、もちろん本業の味にもこだわりは生かされており、ビール、おやどり、キャベツ、とりめしの定番コースでおいしくいただきました。皆様も骨付鳥とともに社長自ら設計した空間も味わってはいかがでしょうか。

取材日:2008年9月25日
骨付鳥 一鶴 ウェブサイトはこちら http://www.ikkaku.co.jp/

 

 

 

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