Case25.静物画における新しい表現手法への試み
アトリエネット 矢谷竜也氏
主にハウスメーカーや、設計事務所の建築CGパースなどで使われる実績があるPiranesiだが、CGイラストレーターでもあるShadeユーザーの矢谷竜也氏に新たな表現手法の切り口として、Piranesiについて実際に使用してみての感想などを伺った。
「まず3D空間を見事にトレースしていてビックリしました。想像以上に面白いソフトでマニュアルも見ないで直感的に操作出来、いろんなペイントを適用して気がついたら一日中使っていました。おかげでだいたいの操作を習得出来ました。エッジのトレースは簡単操作でいろいろと抽出方法があり満足しています。」
Shadeとの連携のよさに注目
Shade 10.5 Professional版からは、Piranesiへのダイレクト出力機能が搭載され、11.0ではさらに出力機能が向上している。実際に利用してみて氏は「Shadeからの連動性を重要視しました。連動が上手くいかないとどんなに優れていても仕事で使用するにあたり3Dソフトから変更しないといけないのでまず導入はしないでしょう。ためしに過去にShadeで制作した10点ほどをShadeからPiranesiのEPixファイルにエクスポートしテストしてみました。 |
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Shade でレンダリングした画像 |
うれしい事に何の違和感も無く連動しました。一番不安だった疑似ブーリアンなど沢山のブーリアン記号を使用した物も(まだすべて試していませんが)そのまま何もせずエクスポートしても今のところ問題は出ていません。簡単な形状で試してみましたがShadeでのオブジェクトをリンク でコピーしたものも問題なくエクスポートされています」という。 |
Piranesiで水彩画風にアレンジ
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他のソフトではできない個性的な演出
また、矢谷氏に早速いくつかのサンプル画像を提供頂いた。「短時間で深みのある仕上げを演出するのにとても効果的ですね。今回制作したイラストはデッサン調、水彩調にこだわり建築系ではなく静物画イラスト作品として制作しましたがいろいろな表現方法を組み合わせる事によって、制作目的に応じて他にはない個性的な作品創りの可能性を秘めているソフトだと思います」とのことだ。
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さらにPiranesiで鉛筆デッサン風に |
「近年様々な3Dソフトがあり、リアルなレンダリングでは仕上がりがほぼ横一線にならざるを得ず、行き詰まっていた所、Piranesiの存在を知りました。他とは違う仕上げを簡単に創れるPiranesiは新しい風を吹き込んでくれそうです」と矢谷氏は今後に大いに期待を込めている。
ここに掲載されている画像は、Piranesi&MicroGDSアワード2010作品コンテストにて、見事、アルファコックス賞を受賞された作品です。
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