Windows XPにMicroGDS V6.0をインストールした場合、以下の現象が報告されています。
現象
ファイル内に含まれるレイヤ、オブジェクト、スタイルの名称に半角カタカナの濁点や半濁点、長音記号などを使用している場合、以下の現象が発生します。
ケースA XPより前のOS上のMicroGDSで作成したファイルを開けない
- Windows XPより前のOSにMicroGDS V6.0をインストールする。
- 1のMicroGDSでMANファイルを作成し、半角カタカナの濁点や半濁点、長音記号などを使用した、レイヤ名、オブジェクト名、スタイル(線種など)名を設定し、作図を行う。
- Windows XP上にインストールしたMicroGDS V6.0で、上記2のファイルを開くと、 「無効なファイルフォーマットです」というメッセージが表示され、MANファイルを開けない。
ケースB スタートアップウィザードでファイルを作成できない
- Windows XP上にインストールしたMicroGDS V6.0を起動する。
- スタートアップウィザードで新規ファイルを作成する。
- スタートアップウィザードの「完了」ボタンをクリックすると、スタイルのコピー中に「標準スタイル定義を正常にコピーできませんでした」というメッセージが表示され、図面の中央付近に長方形がいくつか残る。
ケースC 標準スタイル登録が失敗する
- Windows XP上にインストールしたMicroGDS V6.0を起動し、ファイルを作成する。
- 「プログラム/標準スタイル登録」コマンドを実行する。
- 「標準スタイルが登録できませんでした」というメッセージが表示され、図面の中央付近に長方形がいくつか残る。
対処方法
下記の対処方法は、Windows XPでMicroGDS V6.0を正常に動作させるためのものではありません。 Windows XP上にインストールしたMicroGDSで、他のOS上のMicroGDSで作成したファイルを開けるように するためのものであり、Windows XPでの動作を保証するものではありません。 上記以外の文字・記号でもエラーが発生する可能性がありますので、動作環境の環境でご利用になるか、 MicroGDSのバージョンアップをご検討ください。
ケースAの場合
- Windows XP以前のOSにMicroGDS V6.0をインストールする。
- 1のMicroGDS上でファイルを開く。
- 原因となる半角カタカナの濁点・半濁点、長音記号などを使ったレイヤやオブジェクト、スタイルを名称変更する。スタイル名を変更した場合は、変更前の名称のスタイルが設定されていた図形を新しい名称のスタイルに設定し直す必要があります。
ケースB、Cの場合
ケースAの対処方法とほぼ同じです。
- Windows XP以前のOSにMicroGDS V6.0をインストールする。
- 1のMicroGDS上で以下のファイルを開き、長音記号を使った線種(コンクリートxxなど)を削除する。また、この線種が割り当てられているプリミティブも削除する。
C:\Program Files\Informatix
\MicroGDS xxxx V6.0\Program Library\StartupWizard \DefStyle.man
C:\Program Files\Informatix
\MicroGDS xxxx V6.0\Program Library\標準スタイル登録\DefStyle.man
(xxxxには製品名が入ります)
- 保存後、このファイルをWindows XP上の上記と同じフォルダにコピーする。