V7.1から「オブジェクト/新規作成」コマンドに新たな機能が追加されました。
この機能を使用した、オブジェクト分割の簡単な操作方法をご紹介します。
オブジェクトを簡単に分割する
MicroGDSで作図をする際、「オブジェクト」を意識していますか?
図面内の図形をグループ化して壁、ドアといった「物」としてまとめたものがオブジェクトです。オブジェクトをきちんと作ると、部材単位の移動やコピーが簡単なのはもちろん、ライブラリ登録、部材カウント、属性情報の付加ができるので、施設管理や積算などに幅広くデータを活用することができます。
オブジェクトを作るには、「オブジェクト/新規作成」コマンドを実行し、名前とフック点(配置の基準点)を指定するだけの操作です。
あとは作図コマンドで作図すれば、その図形は作成したオブジェクトに所属します。
ところがこんなことはないでしょうか?「ドアを移動しよう。あれ?窓も一緒に移動してしまう・・・。部材ごとにきちんとオブジェクトを分けたつもりなのに…(涙)。」
これは、ドアを作図した後、窓の作図を始める前に、うっかり新規オブジェクトを作り忘れたため、ドアの図形と窓の図形が1つのオブジェクトにまとめられてしまったからです。
こんな時は、V7.1から追加された「選択図形からオブジェクトを作成」という便利な機能を使いましょう!1つのオブジェクトの一部の図形だけを取り出して新しい図形グループ(オブジェクト)にすることができるので、窓とドアの図形を簡単に別々のオブジェクトに分割できます。ぜひお試し下さい。
操作方法
- 「編集/プリミティブ選択」コマンドを実行し、分割したいプリミティブを選択します。複数のプリミティブを選択する場合には「Shift」キーを押しながらスナップするか、あるいはDotスナップコードで対角に2点指示して範囲選択します。
- 「オブジェクト/新規作成」コマンドを実行します。
- 「新規オブジェクト」ダイアログボックスの「選択図形からオブジェクトを作成」ボタンをクリックします。
- 「オブジェクト名」ボックスに新しいオブジェクト名を入力します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
- オブジェクトのフック点の位置をマウスで指示するか、座標値入力します。※ この操作方法は、複数のオブジェクトを1つのオブジェクトに併合する際にも使用できます。
オブジェクトがきちんと分割されたか確認してみましょう。「編集/オブジェクト選択」コマンドを実行し、分割したオブジェクトをクリックして選択します。
すると、上記操作の1.で選択した図形が、1回の操作でまとめて選択できます。
移動やコピーも簡単です!