多角的な視点をもって
真に必要なものを形にする
2001年入社 技術部 マネージャー K.T.

PERSON.01
ENGINEERING DEPARTMENT MANAGER

相手の立場に立って想像することがカギ
インフォマティクスの事業は大きく分けて2つあります。ひとつは開発で、お客様から「この問題を解決するために、これをつくってほしい」と依頼されてシステムをつくる仕事。もうひとつは「こういうものがあったら、きっと多くの人が便利になるだろう」と思われるシステムをつくる仕事です。いわゆるソフトウェアパッケージ(製品)のことです。
前者は開発部、後者は技術部が担っていますが、両者は相互に関連し合っています。お客様のニーズを開発部が拾い上げ、それを製品に入れ込み、他のお客様に使っていただく。そのお客様から新たなニーズを拾い上げ、それをまた製品に落とし込むというように開発と製品は両輪となって、インフォマティクスという会社は歩んできました。そのなかで私は技術者として双方を経験し、現在は技術部で空間情報システムのプロダクトマネージャを務めています。
弊社で働くことのメリット、それは社内外いろんな立場の人と関わり合って仕事ができることでしょう。その結果、全体を俯瞰する力もつき、システムをつくる上で大きな強みとなります。弊社の場合、小回りのきく規模感なので、担当する部分だけでなく、システムの提案から開発、運用、保守までトータルに関わります。システムをお客様に提案する営業マンや、自分がつくったシステムを収めた後に保守運用する社員が自席の目と鼻の先にいますから、コミュニケーションがとりやすく、自ずとユーザにとって使いやすいシステムとは何かをとことん考えるようになります。
また、自治体向けのシステムであれば、実際にシステムを使う自治体職員の目線だけでなく、システムの安定稼働を監視する情報システム部の目線、自治体業務の効率性を監視する議員さんの目線、自治体サービスを利用する市民目線などさまざまな角度から考えて提案するようになります。そうした先にあるのが、ユーザの真に必要とするものであり、「まさにこれが欲しかった」と言われたときに喜びとやりがいを感じます。

GISをツールに新しい時代を切り拓け!
「デジタルトランスフォーメーション」という言葉が登場し、今、世の中は大きく変わろうとしています。誰もがスマートフォンやパソコンをもち、データを使って意思決定して行動する社会がまもなく訪れることでしょう。そこで重要な役割を果たすのがGIS(地図情報システム)です。今だって飲食店などを探すときに地図アプリなどを使ったりしませんか? そこに表示されたお店の中で、星の数が多いところを選んで行きませんか? これこそがデータを使って意思決定する好事例。地図上にデータを可視化することで、ユーザの行動を変えていくというわけです。
GISというと、専門的でとっつきづらいイメージがありますが、GISはあくまでもツールであり、これを使ってお客様の課題を解決することや、社会に役立つシステムや製品をつくろうとしているのが私たちインフォマティクスです。ときには、モノ以外の解決策もあって、「運用でこうしたらもっと良くなる」といったケースもあります。それゆえ、GISをツールとしたコンサルティング会社とも言えるかもしれません。
私自身のことを言えば、昨今のデジタルネイティブ世代との情報リテラシー格差問題を解決することをミッションとして、データ分析に慣れていない世代でも使える操作性のシンプルな製品の開発に取り組んでいます。部署のメンバーにおいても、身につけたい技術ややりたいことを聞いた上で、実際の仕事につなげて取り組めるように取り計らっています。やるべきことはやりながら、自分のやりたいことにもそれぞれ打ち込める、そんな自由でのびのびとした環境がここにはあると思います。
入社からの軌跡
学生へメッセージを
仕事に限ったことではありませんが、初めての物事に直面したときに「興味ない」とか「自分には関係ない」と脊髄反射する前に、「まずは面白がってやってみる、体験してみる」ことをおすすめしたいです。そうすることで、意外な自分の一面を発見できたりします。「若さ=リスク許容幅が広い」ということなので、先入観にとらわれずにリスクをとっていろいろなことに挑戦していただくと、その後の人生が全体的に楽しくなるのではないでしょうか。