2020年12月7日
株式会社インフォマティクス
株式会社インフォマティクス(本社:川崎市、代表取締役:齊藤 大地)は、Microsoft HoloLens 2に対応した維持管理向けMRソリューションXRoss野帳(クロスやちょう)という「GyroEye(ジャイロアイ)」のアドオンソフトを、GyroEyeの最新バージョン2021.1とともに、2021年2月26日にリリースすることを発表しました。
本アドオンソフトは、各種建築構造物、道路、電気、ガス、水道等の社会インフラ構造物の維持管理、検査の効率化を行うことを目的に、Microsoft HoloLens 2と、Microsoft Surface等のタブレット端末を連携させて、図面や帳票に直接、ひび割れ等の変状や撮影写真、音声メモ、計測数値、検査結果などを記録する調査業務支援システムです。
経年劣化による修繕記録を、次回修繕時に利用するために、Microsoft社のAzure Spatial Anchorsを利用したGyroEye Holoの空間アンカー機能により容易に再現できるため、年次の維持管理業務にも威力を発揮します。
実証実験時の模擬変状の記録と図面にプロットされた様子(画面は開発中のものです)(協力:株式会社安部日鋼工業)
浄水場施設現場の模様 (協力:株式会社安部日鋼工業)
本取り組みは、水道インフラ分野では、株式会社安部日鋼工業(本社:岐阜市、代表取締役:井手口 哲朗)と連携し、浄水場施設にて実証実験を行い、有効性を確認いたしました。橋梁分野では、株式会社IHIインフラ建設(本社:東京都江東区、代表取締役:森内 昭)にてPC(プレストレストコンクリート)橋梁で近く実証実験を予定しているほか、トンネル分野では、株式会社鴻池組(本社:大阪市、代表取締役:蔦田 守弘)にて山岳トンネルの施工管理の取り組みにて近く実証実験を予定しています。
国土交通省の掲げる2025年に向けた2割の生産性向上の目標は、設計、施工だけでなく、検査、維持管理まで含んだ建設プロセス全体に対しての目標です。今後間違いなく増え続けるであろう各種建築構造物、社会インフラ構造物への検査、維持管理業務において、少人数でも、確実に生産性を上げてゆく手段が業界全体で求められています。
当社インフォマティクスは、Microsoft社とも連携し、MRPPゴールドパートナーとして、Microsoft HoloLens 2 と、GyroEye HoloとXRoss野帳の組み合わせによって、建設プロセス全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を力強く推進してまいります。
◆XRoss野帳 概要
・Microsoft HoloLens 2とタブレットの連携ソリューション
・3点補正による容易なキャリブレーション
・タブレット上の2次元図面に直接ひび割れ等の変状をプロット
・ひび割れ総延長や変状総面積を集計し、構造物の補修コスト算出に利活用
・スタンプ機能による各種凡例登録
・Azure Cognitive ServicesのSpeechToTextによる発話音声のテキスト変換実装
・視点、注視点情報を含む写真撮影と図面へのプロット機能
・帳票キャリブレーションにより、HoloLens 2の各種計測結果等を帳票に連携
・調査データの保存、読込により、次回変状調査に利活用(位置情報は空間アンカー機能を併用可能)
◆対応環境 等
・平面図(平面方向)、断面図(縦/横断方向)、トンネル/タンク等の曲面図(一部対応)
・必要環境:Microsoft HoloLens 2、GyroEye Holo 2021.1※、Surface等のPC
※2021年2月26日にGyroEye Holo 2021.1のリリースを予定
◆発売時期、価格
・発売時期:2021年2月26日(予定)※予告なく変更することがあります
・価格等:未定
◆イベント
下記のイベントにてXRoss野帳の紹介を行う予定です。
・XR Kaigi(オンライン開催)2020年12月8日~10日 https://xrkaigi.com/2020/session/7cbd270a4187.html
・ウェアラブルエキスポ(東京ビッグサイト)2021年1月20日~22日 https://www.wearable-expo.jp/ja-jp.html
・3D&バーチャルリアリティ展(幕張メッセ)2021年2月3日~5日 https://www.japan-mfg.jp/ja-jp/about/ivr.html
・建設技術展 C-Xross2020(池袋サンシャインシティ)2021年2月16日~17日 https://www.decn.co.jp/c-xross/
インフォマティクスについて
株式会社インフォマティクスは、1981年の設立以来、建築・設計向けのCAD/CGシステムおよびGIS(地理情報システム)の開発、販売、保守サポートを行うシステムインテグレータとして成長を続けており、本社(川崎市)、営業所(大阪、名古屋)の総勢約200名の社員から成る企業です。国内の中央官庁、地方自治体、社会インフラ事業者、建設・土木・エンジニアリングなどエンタープライズ分野に多数の導入実績があります。
製品に関するお問い合わせ
株式会社インフォマティクス 事業開発部 金野(こんの)、黒坂
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取材のお申し込み、ニュースリリースに関するお問い合わせ
株式会社インフォマティクス 広報
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※GyroEye、ジャイロアイは株式会社インフォマティクスの登録商標です。その他記載の製品名、会社名は各社の登録商標です。