MicroGDS V10.0.5リリースノート(Pro、Compact3D 、Compact共通)                                 2009年7月                         株式会社インフォマティクス MicroGDS V10.0.5は、MicroGDS V10.0.2の出荷以降に確認されたいくつかの問題を 修正するアップデート版です。 本リリースノートの内容は以下のとおりです。 1. 本アップデートの注意点 2. V10.0.5アップデート方法 3. V10.0.5適用後のアンインストール方法 4. V10.0.5適用後の変更・修復インストール 5. MicroGDS V10.0.2からV10.0.5への変更点 6. MicroGDSについてのお問い合わせ先 <<1. 本アップデートの注意点>> ・このアップデートは、MicroGDS V10.0がインストールされていないPCではご利  用いただけません。  あらかじめCD-ROMにてMicroGDSをインストールしたのち、アップデートを実行  してください。  製品がインストールされていない環境でアップデートを実行すると、以下のメ  ッセージが表示され、アップデートが中断されます。    「MicroGDS 10.0がインストールされていません」 ・既にMicroGDS V10.0がインストールされている場合は、現在インストールされて  いるMicroGDSのバージョンが「V10.0.5」以前であることを確認してください。  (MicroGDSメニューバー「ヘルプ/バージョン情報」コマンドで確認できます。) ・V10.0.2からV10.0.5へアップグレードすると、ツールバーや各種ウィンドウなど  のレイアウトや基本設定などの内容が初期状態に戻ります。  これは、V10.0.5にて、レジストリの内容に重要な修正が加えられたためです。  本アップデート適用後、上記の各種設定を手動にて再設定してください。 <<2. V10.0.5アップデート方法>> ・アップグレードを行う場合は、あらかじめシステム管理者の権限を持つユーザ  (通常はAdministrator)でログオンしてアップデートを実行してください。 1)「MicroGDS10.0.5Update.exe」をハードディスク内の任意の場所にコピーしま  す。 2)「MicroGDS10.0.5Update.exe」をダブルクリックしてアップデートを実行しま  す。 3)「インストール」ボタンをクリックして、アップデートを開始します。 4)アップデート完了後、MicroGDSを起動し、「ヘルプ/バージョン情報」コマン  ドで「V10.0.5」にアップデートされていることを確認します。 <<3. V10.0.5適用後のアンインストール方法>> ・本アップデートを適用後、MicroGDSをアンインストールする場合は、以下の手順  で実施してください。 1)スタートメニューから「設定/コントロールパネル」を選択し、 「アプリケー  ションの追加と削除」(XPの場合は「プログラムの追加と削除」Vistaの場合は  「プログラムのアンインストールまたは実行」)を実行します。 2) 現在インストールされているプログラムから「MicroGDS 10.0.5 Update」を選  択して、「削除」ボタンをクリックします。 3)2の削除が完了したら、「MicroGDS 10.0」を選択して、「削除」ボタンをクリ  ックします。 ※アンインストールの順序が逆の場合、MicroGDSインストーラおよびアップデート  でインストールしたファイルがすべて削除されません。 <<4. V10.0.5適用後の変更・修復インストール>> ・本アップデートを適用後、コントロールパネルの 「アプリケーションの追加と  削除」(XPの場合は「プログラムの追加と削除」 Vistaの場合は「プログラム  のアンインストールまたは実行」)で変更および修復インストールは行わない  でください。  古いバージョンのファイルがコピーされます。  変更、修復を行いたい場合は、以下の手順で実施してください。 1)<V10.0.5適用後のアンインストール方法>を実施し、アンインストールします。 2)MicroGDS V10.0 CD-ROMで、MicroGDSをインストールします。  インストールする機能やインストール先を変更したいときは、「セットアップ  タイプ」にて「カスタム」を選択します。 3)<V10.0.5アップデート方法>を実施し、アップデートします。 <<5. MicroGDS V10.0.2からV10.0.5への変更点>> 説明する内容は以下のとおりです。 1. 全般的な修正点 2. DWG/DXF変換の修正 3. APIの修正点 ---------------------------------------------------- 1. 全般的な修正点 MicroGDSが異常終了した場合、開発元ではMicrosoft経由でエラーの報告を受け取 ることができます。 これらの報告を元に、いくつかの問題を修正することができました。 異常終了が発生した場合は、「エラー報告を送信する」ボタンをクリックしてエ ラー報告にぜひご協力ください。 オーガナイザの「ウィンドウ定義」タブでビュー名をダブルクリックして表示し、 ズームイン/ズームアウトなどでビュー範囲を変更したのち再度ビュー名をダブルク リックすると、保存したビューが表示されるようになりました。 ナビゲータの表示を更新中にMicroGDSを終了した場合、MicroGDSが異常終了する問 題は解決されました。 別のドキュメント内の属性データへのDDEリンクが設定されているドキュメントを 閉じると、タイミングによりMicroGDSがクラッシュすることがありましたが、問題 解決されました。 透過性の塗りつぶし線種を使ったプリミティブをズームアウトすると、ある拡大率で 不透明になる現象がありましたが、問題は解決されました。 非常に間隔の小さい破線線種を使った図形が含まれるウィンドウ定義をPDFファイ ルにエクスポートすると、MicroGDSがクラッシュする問題は解決されました。 OLEリンクされているプリミティブがあるマルチユーザプロジェクトを閉じると、 描画処理のスレッドの競合によりMicroGDSがクラッシュする問題は解決されまし た。 3DSファイルを読み込むと「メッシュ作成エラー」が発生し、読み込めない問題は 解決されました。 属性レポートで、Emptyオブジェクト、参照可能なフェーズ内のオブジェクトも検 索対象となる問題は解決されました。また、正しくソートが行われない問題も解 決されました。 文字一括編集で「追加」を選択し、テキストプリミティブに任意の文字を追加する と、テキストの末尾に半角スペースが追加される問題は解決されました。 円弧と、それにほぼ正接する線分との交点において、誤った位置がスナップされ るという問題は解決されました。 テキストプリミティブで外部ウィンドウ定義レベル属性が使われているとMicroGDS がクラッシュする問題は解決されました。 PDF/DWF/SVGファイルにエクスポートした時、特定の線種定義が割り当てられた線 が欠落する問題は解決されました。 特定の操作で「PDFエクスポート」ダイアログボックスを拡張表示したとき、不適 切なオプションが表示される問題は解決されました。 リスト形式のニーモニックを属性データに追加する場合の問題が解決されました。 従来は、リスト内の第1行目の値が編集されていない場合、リストに値を追加で きませんでした。 最大値が2行以上の属性データを編集する場合の問題が解決されました。 従来は、「OK」ボタンをクリックする前に、「値の編集」ダイアログボックスで 他の部分を最初にクリックしないと、属性値をアクティブにすることはできませ んでした。 オブジェクトをウィンドウ定義に取り込む際、修正されたフラグが正しく設定さ れるようになりました。従来は、取り込み後にオブジェクトを編集(移動、拡大 縮小など)した場合にのみフラグが設定されていました。 ウィンドウ定義名やテキストの調整点のニーモニックのデータ注記を展開する際に MicroGDSがクラッシュする問題は解決されました。 ハッチングの線種を割り当てた図形をクリップボードにコピーし(「編集/コピ ー」コマンドまたはAPI関数「Cad.CopySelectionNoOLE」)、他のアプリケーショ ンに挿入した場合、ハッチングが図形の境界線からはみ出す問題は修正されまし た。 2バイト文字の書かれているウィンドウ定義をPDFファイルにエクスポートすると MicroGDSが異常終了する問題は解決されました。 ステータスバーで、編集不可能なフィールドにフォーカスがある状態で「Esc」キ ーを押すと、ステータスバーが非表示になり、「ウィンドウ/ツールバー」コマ ンドで再度表示しようとするとMicroGDSがクラッシュする問題は、解決されまし た。 また、「Esc」キーを押してもステータスバーが非表示にならないようになりまし た。 フォトの境界線を変更した場合、編集内容が保存されない問題は修正されました。 オーガナイザの「ウィンドウ定義」タブでプリントレイアウトビューをコピーし、 新規のウィンドウ定義に貼り付るとMicroGDSが異常終了する問題は解決されまし た。 プロパティウィンドウの表示形式が「階層表示」で、インスタンスオブジェクトを 選択した状態で、MicroGDSのドキュメントを保存すると、MicroGDSがクラッシュ する問題は解決されました。 「編集/フェンス」コマンドで、使用するフェンスとしてフォトプリミティブの 境界線をトレースした場合に、エラーメッセージが表示されないようになりまし た。 インスタンスオブジェクトのあるMicroGDSデータを新規ファイルに貼り付けた時、 そのインスタンスオブジェクトが参照するスタイルが貼り付け先のファイルに存在 しないとMicroGDSがクラッシュする問題は解決されました。 OLEオブジェクトを編集した後、MicroGDSを終了し、再び起動すると、編集内容が 更新されていない問題は解決されました。 「オブジェクト/選択図形から新規オブジェクトを作成」コマンドを実行すると MicroGDSがクラッシュする問題は解決されました。 PDF出力において、線が欠落する場合がありましたが、修正されました。 タイムゾーンが定義されていない場合に、「ニーモニック定義」ダイアログボッ クスに表示される日付フォーマットのサンプルが、日付や時間フォーマットの設 定を反映していないという問題は解決されました。タイムゾーンが定義されてい なくても、使用しているコンピュータのデフォルトのタイムゾーンで自動的に表 示されます。 フォトプリミティブ内の図形上でスナップガイドの「カレントの位置」を設定し た後余計なスナップガイドのラインが表示される問題は解決されました。 バックグラウンドの描画が改善されました。特に、フォトプリミティブの境界線 の線種を変更した場合に、変更前のフォトがあった部分が正しく描画されるよう になりました。 MicroGDSで3DSファイルを読み込んだとき、間違った鏡面反射率を持ったマテリア ルになることがありましたが、改良されました。 参照元とのリンクが切れたフォトプリミティブやラスタープリミティブが含まれ るファイルを開く際、それらのプリミティブが作図されているレイヤのリンク番 号がメッセージに表示されるようになりました。参照元が見つからないフォトや ラスタープリミティブを探すのに役立ちます。 MicroGDSのファイルをPDF保存した場合に、データが欠けたり、Adobe Readerから 印刷できない問題は解決されました。 原点から遠い位置にある3次元モデルにおいて、モデル内のインスタンスアセン ブリオブジェクトがシェーディングビューで正しく表示されない問題は解決され ました。 フォトプリミティブが含まれるV10のファイルをMicroGDSの以前のバージョンで開 いたとき、正しく描画されない問題は解決されました。 スタイルファイルから現在開いているファイルに文字種をコピーする際にエラー メッセージが表示されないよう、修正されました。 穴のあるクランププリミティブを、クリッピングビューや断面表示で切り取る際 に、分割線は表示されなくなりました。 一定の状況で描画速度がV9.0以前のバージョンより遅くなる問題は解決されまし た。 画面の設定で、カラープロファイルがインストールされていない場合、MicroGDS がクラッシュする可能性があります。このような場合に原因を判断しやすいよう、 エラーメッセージの文面が改良されました。 「設定/名称」コマンドの初期値が「なし」に設定されていましたが、「最終フ ァセット変更」に変更されました。これにより、寸法線やハッチングを作成する 際、それらは独立したオブジェクトに所属します。 「ファイル/マッピングテーブル/スタイル」コマンドは、デフォルトでオンに 設定されます。 DXF/DWGを開く際、デフォルトで設定されているスタイルマッピングテーブル (styles-j.smt)を使ってスタイルが置き換わります。 ---------------------------------------------------- 2. DWG/DXF/DWF変換の修正 ウィンドウ定義名に日本語が含まれている場合、それをDWFファイルにエクスポー トしてAutodesk製品で開いた際に、エラー「ファイルの表示に問題があります」 が発生する問題は解決されました。 エンティティマッピングテーブルの[DXFLAYERSOUT]セクションで定義した内容でレ イヤ名が書き出されない問題は、解決されました。 DXF/DWGエクスポートでMicroGDSが異常終了する問題は解決されました。 反転または回転している外部参照を含むAutoCADファイルの読み込みの問題は解決 されました。 DXF/DWGファイルを読み込んだのち、特定のモデルのビューをクリッピング設定し てシェーディング表示すると、一部の図形がクリッピングされない問題は修正さ れました。 非常に短い辺のあるクランプが入ったDWGファイルを開いた時に、「頂点が近すぎ る」という内容のメッセージが表示されないようになりました。 境界線が多角形のフォトプリミティブをプリントレイアウトビューで表示した状態で ビューポート名が使用されているDWGファイルにエクスポートする場合、正しく変換 されるようになりました。 「フォトを分解」チェックボックスがチェックされている状態で、MANファイルをDWG 2007フォーマットにエクスポートした場合、MicroGDSがクラッシュする問題は解決さ れました。 MicroGDSでDWGファイルを開いた場合に、アセンブリオブジェクトに割り当てられて いるテキスト属性が表示されない問題は解決されました。 DWGファイルをMicroGDSで開いたり、インポートした場合に、名前のないURLニーモニ ックが作成されることがあります。このようなファイルをいったんMicroGDSで保存し た後、「ファイル/基本設定の変更」コマンドの「全般」タブの「ファイルオープン のチェック」のチェックをはずさないとこのファイルが開けなくなる問題は解決され ました。 ---------------------------------------------------- 3. APIの修正点 DWG変換のオプション「LineTypes」と「CharTypes」は、関連するすべてのAPI関数 において、正しく扱われるようになりました。以前は、DWGOptionsで「LineTypes」 と「CharTypes」を指定しても、XMLファイルには、「LineTypes」しか書かれていま せんでした。 Cad.CurObjMoveで図形の範囲が不正確になり、参照、描画できなくなる問題は解決 されました。 Cad.ExportでDXF/DWGのバージョンを「2004」以外も設定できるようになりました。 Cad.ArrayPathSelの引数「number」の制限値が基本機能の制限値の1/10になってい ましたが、制限値の上限がなくなりました。 ただし、一度に大量コピーを行うとUNDOができないなど処理速度の低下を招きます ので、基本機能の制限値「1000」を目安に使用してください。 Cad.SetWndNameで、ウィンドウ定義名の大文字・小文字を区別する際、指定された 名前がそれに合わない場合でも、関数は失敗しないようになりました。 MicroGDSの起動直後にCad.RubberBandLine でDIRECTION=ORTHOに設定した場合に MicroGDSがクラッシュする問題は解決されました。 レイヤが設定されていない場合、APIのActiveXコントロールとCadEvent DLLは、 SET_LAYER_CHANGEとして0を取得するように修正されました。 プロジェクト内のレイヤからMANファイルにフォトプリミティブをコピーし、その 後フォトの参照元ファイルのパスをプロジェクトのウィンドウ定義のパスに設定 し直すとCad.SetPhotoSourceが失敗する問題は解決されました。 Cad.AttValを使用することで、APIを通してウィンドウレベルの属性をフォトプリ ミティブに適用できるようになりました。 <<6. MicroGDSについてのお問い合わせ先>> MicroGDSのWebサイト http://www.informatix.co.jp/mg/ MicroGDSサポート受付アドレス support@informatix.co.jp MicroGDS、Piranesiおよびピラネージは株式会社インフォマティクスの登録商標 です。その他記載されている会社名、製品名等は、各社の登録商標または商標で す。 (C) 2009年 株式会社インフォマティクス 全ての版権は当社に帰属します。