講習会・勉強会・研修会

地図の歴史を遡るセミナーに参加しました

今回も事業推進室のスタッフからのレポートです。


神奈川県立図書館で「地図をみよう」という講座が開かれていたので、参加してきました。

これは、県立図書館が所蔵している地図を学芸員の解説とともに遡ってみよう、というセミナーです。インフォマティクスは地理情報を扱う会社なので、普段から地図の名前は耳にしていましたが、セミナーに参加してみると、まだまだ知らないことがたくさんありました。

約150年前の明治期から作成が始まった「地形図」。租税徴収のための資料とともに税務署に保管されていた「地番図」。戸別情報(居住者名・建物名・建物の平面形等)が記載されている「住宅地図」。観光地図としての「鳥瞰図」などなど、県立図書館で保管されている貴重な資料を見せていただきました。

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国土地理院の前身である兵部省陸軍部参謀本部測量局により軍事目的で作成が開始された「地形図」の一部には、軍事施設(神奈川県で言えば横須賀など)は白抜きになっている所があったり、租税徴収を目的とした「公図」は、徴税を免れたいがために、土地の広さをごまかしデフォルメしていたり、商業目的の「商工地図」は、広告費を出していない建物については書いていなかったりと、目的によってかなり大まかに作られていたことがよくわかります。

デジタルなGIS上では地図がずれたり、あるはずのものがないなんてことは「言語道断!?」ですが、アナログ時代の地図は大らかな気持ちで眺めるのがよさそうです。

また、今回初めて知ったのが「ブルーマップ」の名前の由来。ブルーマップとは「住所」から不動産登記の「地番」がわかるようにした地図で、住宅地図の上に公図の情報を重ねて印刷したものです。某地図制作会社の商標かと思っていたのですが、地番が青い字で書かれているため「ブルーマップ」というのだそうです。(知りませんでした!)

ちなみに、国土地理院が発行している地図のうち、1/25000地形図以外の紙地図は、在庫品がなくなり次第、発行中止・絶版となり、「地理院地図 電子国土web」にすべて置き換わっているとのこと。インフォマティクスはデジタル情報を扱うGISベンダーではありますが、紙地図が絶版と言われると、ちょっとさみしい気もします。(ちなみに、当社のGISソフトウェア「SIS」は最新バージョン8.0から地理院地図(地理院タイル)に対応しています。)

余談ですが、学生時代登山部に入っていた母が、入部するとまず紙の1/25000地形図の折り方(ミウラ折り)を習った、と言っていました。 これは、三浦公亮さんという方が開発されたもので、2ヶ所を左右に動かすだけで開いたり閉じたりする折り方なのですが、この紙地図独特の折り方も廃れていってしまうのでしょうか・・。(本社 事業推進室 M.N.)

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【今日は何の日:2月16日】
「天気図の日」
1883年、ドイツ人の気象学者エリヴィン・クニッピングの指導のもと、日本初の天気図が作成されたことに由来。今では、TVやPC、スマホから各地の天気を知ることができますが、昔は情報入手も簡単ではなく、1925年、ようやくラジオで予報放送が始まり、市民により身近な存在となったとのこと。天気予報も2次元地図+お天気マークから3次元地図+アニメーションへとビジュアル表現も進化して、より直感的でわかりやすくなりました。

 

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