東亜建設工業株式会社

東亜建設工業株式会社 エンジニアリング事業部 シビルリニューアル事業室 川島仁様

施設の維持管理業務の多様化や膨大なデータ量、そして人員不足をはじめとする様々な問題により、効率的な施設の維持管理の実施が大きな課題となっている。東亜建設工業株式会社は、施設維持管理の効率化を支援するASP型サービス「EasyKanri.com」により、各種施設の延命化・長寿化に向けたアセットマネジメントをサポートしている。(EasyKanri.comは、2016年度をもってサービス提供を終了。)


お客様プロフィール

創業:1908年
本社所在地:〒163-1031 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー31階
TEL:03-6757-3800(代)
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「Yes! Harmony(自然、人間、そして地球上のすべての生命が、一つの音楽を奏でるように共存し、調和する未来をめざす)」をスローガンとする東亜建設工業株式会社は、国内外において、多数の土木・建築事業を手がけている総合建設業者である。特に、港湾・空港分野では、東京国際空港D滑走路建設、中部国際空港建設、関西国際空港建設など、数多くの実績を持つ。


導入の背景

昨今、港湾構造物の新設が厳しい社会情勢の潮流において、既存構造物の維持管理に注目が集まっている。これを受け、国土交通省を中心に官民が連携し、予防保全型維持管理の推進、資格制度の創設など、計画的かつ適切な港湾構造物の維持管理に向けた取り組みが進められている。


維持管理に際しては、構造物に関するこれまでの状態や劣化状況(急激にあるいは徐々に劣化したのか)を把握したうえで、情報を記録して管理する必要がある。一方、東亜建設工業では、以前より顧客から、施設管理文書の増大や管理人員の高齢化の波を受け、維持管理を手軽に行えるツールへの要望が寄せられていた。他社にそういったシステムが存在していたが、汎用性・操作性の面で難点があった。


こういった経緯から、同社は施設維持管理システムを構築することに決定。サービス形態は、自社内だけの利用にとどまらず、より多くの人に低コストで手軽に利用してもらえるよう、ASP(Application Service Provider)とした。施設維持管理システム「EasyKanri.com(イージー管理ドットコム)」は、同社への工事発注者に対する一種のサービスとして位置付けられている。


SISを採用した理由

本システムの設計に際し、以下の点において、SISファミリーの「GeognoSIS」がGISエンジンとして最適と判断し、採用した。

  • 多種多様なデータ形式に対応している点
  • 操作性、拡張性が高い点
  • Webへの展開が容易な点

運用

基本的にシステムのメンテナンスや更新は東亜建設工業内で行っているが、インフォマティクスにも随時依頼している。現在、他社に向けてASP形式でサービス提供を行っているほか、社内での施設維持管理にも利用している。


システムの特徴
属性(色・線種・記号など)をWeb 上で簡単に変更可能
施設分類も3 段階(大分類・中分類・小分類)に指定して登録し、検索が可能
データベースと連携しているため、利用者自身が情報を登録し、なおかつ施設図面を使用することが可能
統一感を持たせた色味、わかりやすいアイコンなど、直感的な操作を実現できるよう、使い勝手にこだわったインタフェース設計

施設管理の場合、通常、施設単位で情報を登録していくのが一般的なパターンである。これに対して、EasyKanri.comでは、イベント(工事)単位で各種情報を施設と関連付けて登録できる。実際の現場では、施設ごとにイベントが異なるため、例えば、調査や点検、補修工事、施工業者といった情報を施設と関連付けて登録できるこの機能は非常に便利である。(もちろん、施設単位で台帳を作成し、各種情報を登録していく従来の管理方法も可能である。)


また、工事を行う協力業者がシステムの利用者である場合、施設を所有・管理している事業主へIDとパスワードを連絡し、事業主よりアクセス権の許可を得ることで、業者側で情報の登録・編集を行うことができる。これも、事業主の作業省力化につながる便利な機能である。日付から施設図面を呼び出す機能を使用すれば、特定の日付を入力し、当時の施設の図面を表示することができる。これにより、例えば、廃止施設の10年前の姿、1年前の姿などを日付から呼び出して確認することができる。


さらに、点検など将来の実施予定がわかっているような場合は、予定されているイベント(工事)をあらかじめ登録しておくことができるため、実施忘れを防ぐことができて便利である。


EasyKanri.comのメリット
手軽
  • 必要なものはインターネットにつながるパソコン1 台でOK!
  • 多種多様な施設や資産の情報をシステムで一括管理&簡単に検索
安価
  • 全ユーザーでシステムを共同利用するので安価な運用が実現!
  • サーバやシステムのメンテナンスも不要*
  • * スタンドアロンの場合

確実
  • 時間の経過や人事異動等で担当者が交代しても、確実な情報管理が可能!
  • 業者情報も登録でき、不具合発生時には業者情報を利用して迅速に対応可能

主な機能
施設登録 GIS の画面上で、施設を登録。点・線・面での定義が可能
工事情報の 登録・閲覧 施設の工事情報の登録・閲覧が行える。工事ごとに、関係する施設( 複数可)、関連文書および施設施工業者を登録できる。
検索 GIS 画面上で、施設を指定することで、その施設の工事履歴の一覧を表示できる。検索対象施設は、範囲指定により複数指定可能。また、工事関連文書以外の情報に関しても、検索文字列指定による全文検索が可能
施設履歴管理 各事業所の工事の一覧を、工事・施設分類に基づき表示し、個別の工事情報を見ることができる。工事は、実積のみでなく、予定も登録可能
業者情報管理 施設管理に関係している委託業者の情報の登録・閲覧を行える。

施設登録機能
共有メモ機能
施設登録機能
共有メモ機能


導入効果

東亜建設工業の複数のグループ会社が集まる機材センターにおいて、本システムを利用することで、複数事業所間での情報が共有化され、調整に要する時間の短縮、業務効率の向上が実現した。


「EasyKanri.comには、希望する機能がほぼ装備されている。これまでに2回バージョンアップを行っているが、いずれも安定しているうえ、バージョンアップにより、操作性が一段と向上している。大規模モデルについては登録実績がないので動作は未検証であるが、現在まで登録されているモデルについては処理スピードも問題なく、全体として満足している。」と浅沼氏はシステムの印象を語る。


今後の展開

現在、EasyKanri.comは主に土木・建築分野の業務で利用されている。建築分野では、2次元の図面をレイヤ分けして管理するという使い方をしているが、今後は複数階の建物の各階を平面図で表示するといった使い方もできるのではと考えている。また、処理スピードとの兼ね合いもあるが、今後、3次元プラントモデルの施設データの管理も可能性として考えられるという。


さらに、フィールド点検診断業務において、損傷・変状・劣化などの情報をPDAで入力し手軽に管理できるよう、スマートフォンをはじめとするモバイル機器との連携も今後ぜひ検討していきたいとの考えである。


お問い合わせ先

東亜建設工業株式会社 エンジニアリング事業部 シビルリニューアル事業室
Tel:03-6757-3861  

※EasyKanri.comは2016年度をもってサービス提供を終了しました。


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