【開発事例】 災害時要援護者管理システム

導入の背景

災害時要援護者の避難支援のため、平常時から以下のような取り組みが必要であった。
・町内会/自治会、民生委員等の福祉関係者と連携し、災害時における協力体制の確立
・安否確認、避難支援が迅速かつ的確に行われるための指導

また、地域の結びつきが弱く、福祉関係者も以下のような課題を抱えていた。

災害時要援護者の住居を知らない。

どの地域に何人いるのか?地域における支援者の数に不足はないか?

災害時要援護者も土地勘がなく、避難所の場所を知らなかったり、車椅子などでも移動可能な避難所までの避難経路を知らない。


これらの課題を解決するためにGISを採用し、以下を目的としたシステムの開発を行った。

災害時要援護者の住居や避難所の位置を把握し、避難所までの円滑な移動を支援できること。

民生委員担当区域など行政区以外での、災害時要援護者の住居分布を把握し、特に支援者強化が必要な地域を把握できること。


運用

運用イメージ

災害時要援護者管理システム 運用イメージ

機能一覧
機能 説明
1. 災害時要援護者申請管理 ・災害時要援護者および避難支援者の申請受付管理(登録、更新、検索)
・災害時要援護者の位置(所在地)管理、主題図表現、地図出力
・災害時要援護者台帳の出力
2. 災害時要援護者情報一括更新 XLSファイルを利用して住民基本台帳などを一括更新(転居、死亡などのデータ更新)
3. 安否確認支援 避難所別安否確認用一覧表の作成、一括出力
4. 支援者管理 町内会、民生委員別、災害時要援護者一覧表の作成、一括出力
   
入力した住所には座標が自動付与され、その位置を地図上で確認できる
災害時要援護者申請管理
避難所別安否確認用一覧表の一括出力
災害時要援護者申請管理
避難所別安否確認用一覧表の一括出力

システム構成
ハードウェア ・ノートPC1台(スタンドアロン) ※バッテリで動作可能なためノートPCを採用
・プリンタ1台(USB接続)
ソフトウェア ・.NET Framework
・Microsoft Excel
・SIS ActiveX Manager  など

利用業務

・災害時要援護者の台帳管理
・災害時要援護者の安否確認支援
・災害時要援護者、町内会/自治会、民生委員の避難支援


導入効果

データ入力の簡便化
  「自動ジオコーディング機能」により、災害時要援護者の申請情報をいったん入力し、そののち地図上で位置を特定するのではなく、申請情報内の住所情報により、座標と精度が自動付与されるようになっている。これにより、システム利用者は精度が低いもののみを手修正すればよいため、データ入力作業が格段に簡便化された。
   
データメンテナンスの簡便化
  「一括更新機能」により、住民基本台帳のデータを利用して災害時要援護者のデータを定期的に一括更新することで、データの鮮度維持の簡便化を図っている。町内会/自治会、民生委員のデータについても、更新されたものがあれば主管課より最新のデータを入手し一括更新することで、データの鮮度を効率的に維持している。
   
避難経路上における障害要因の把握
  各種ハザードマップ、土砂災害危険箇所、標高など様々なデータと災害時要援護者の位置、および地図を重ね合わせることで、避難経路上の障害要因とその箇所を把握できた。

今後の課題

今後は、災害時要援護者の住居から避難所までの避難経路の共有、および、避難上の障害要因の共有とその対応策検討が課題として挙げられる。

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