千葉工業大学

千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科 山本研究室

「人が安全・快適に暮らせる空間を多岐にわたる知識を駆使して創造」をモットーとする工学部建築都市環境学科。この学科で地域計画学分野の研究を行なっている山本研究室では、世界遺産登録地を対象としたバッファ・ゾーンの検証をはじめ各種の研究に地理情報システム(GIS)を利用している。


お客様プロフィール
千葉工業大学 芝園キャンパス 校舎

開校:1942年
所在地:【津田沼キャンパス】 〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-17-1 TEL:047-475-2111
【芝園キャンパス】 〒275-0023 千葉県習志野市芝園2-1-1 TEL:047-454-9754
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「師弟同行、自学自律」を建学の精神とし、科学技術のめまぐるしい変化に対応可能な基礎学力を持つ人材の育成を教育目標としている千葉工業大学は、理論だけでなくものづくりの本質や醍醐味を直に感じとってもらおうとの思いから、工学部未来ロボティクス学科をはじめ、学生の興味やモチベーションを高める実践的な授業を各学科でスタート。ソフト(カリキュラム)、ハード(最先端の設備を誇るキャンパス)の両面から、充実したキャンパスライフをサポートしている。



導入の背景

千葉工業大学/工学部建築都市環境学科は、より豊かで快適な暮らしを実現するため、生活空間から地域コミュニティ、都市景観などを視野に入れた総合的なデザインの実践を学ぶ学科である。工学以外にも自然科学、社会科学、人文科学を取り入れたこの建築都市環境学科では、建築家やプロダクトデザイナーなどプロフェッショナルとなることを念頭に教育を展開している。

建築都市環境学科/山本研究室では、地理情報システム(GIS)を都市計画分野の重要なテーマの1つとして捉え、新たなツールとして1998年より導入、活用している。元々インフォマティクス社の2D/3D 汎用CADソフト「MicroGDS」を利用していた経緯があり、GISソフトウェア「SIS」を導入することとなった。

導入当初は、武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」の路線検討の研究等に活用。その後、世界遺産暫定登録地である鎌倉(2007年度)、岩手県平泉町(2008年度以降)を対象に研究を行っている。


運用

世界遺産に登録される際には、主要な地点(重要施設等)がコアゾーンとして指定され、その周辺にバッファゾーンという領域が設定される。2007年度の鎌倉を対象とした研究においては、コアゾーン23ケ所からの可視領域を抽出し、各可視領域の重ね合わせを行なった。

可視領域の重なりの度合い、つまり各地点から可視領域となる頻度を「被視頻度」と呼ぶが、被視頻度が高いほど景観保全の必要性が高いということになる。そこで、被視頻度が高いエリアと、仮に設定されているバッファゾーンを重ね合わせ、バッファゾーンの検証や景観重点地区の提案といった研究を行ない、その研究成果を鎌倉市に提案した。


鎌倉市を対象とした研究の結果が非常に興味深いものだったため、2008年度、岩手県平泉町を対象に同様の研究を行った。その際、SISでコアゾーン9ケ所からの可視領域を抽出し、バッファゾーンの妥当性を検証して新たなバッファゾーン案を提案した。また、平泉町の周辺景観と中世の市街地形成との関係についての研究にも、SISで抽出した可視領域を活用。その研究成果は、現地で開催されたフォーラムで発表され、関係者から高い評価を得た。

従来、世界遺産のバッファゾーンは行政界などでしか範囲を規定する方法がなかったが、SISの導入により「可視領域」という新たな手法を提案することができた。SISは視覚に訴えることができ説得力・訴求力があるという点で高い評価を得ている。


可視領域とバッファゾーン(鎌倉)
可視領域とバッファゾーン(平泉)
研究室の風景

可視領域とバッファゾーン(鎌倉)

可視領域とバッファゾーン(平泉)

研究室の風景

今後の展望

50mより詳細な標高メッシュデータがあれば、より詳細な分析が可能になるため、今後はそういった地図データが新たに提供されることを望んでいる。

鎌倉、平泉において一定の成果を得られたことを受け、今後は新たな対象地で可視領域を利用した研究を予定している。

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