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続 SIS講座 空間情報・交差点 第3回    ※GIS NEXT Vol.25に掲載

第3回 ベクタデータを交換しよう!

前回は「GeognoSIS.NET(ジオノシス)」のOpenGIS® Web Map Service(WMS)配信機能をご紹介しました。複雑なWebプログラミングをすることなく、簡単設定で配信できたと思います。今回はOpenGIS® Web Feature Service(WFS)によるベクタ配信とGazetteer Service(ギャザティア)による位置検索をご紹介します。


図1 WFS(KANAGAWA_SWD)とWMS(NASA SRTM derived global elevationとJAPAN200000_SWD)の重ね合わせ

図1 WFS(KANAGAWA_SWD)とWMS(NASA SRTM derived global elevationとJAPAN200000_SWD)の重ね合わせ

GeognoSIS.NETをWFS/Gazetteerサーバにしよう!

SISを使って、配信データを作ります。SISバンドルデータの市区町村行政界地図(神奈川と日本200000)を使って「KANAGAWA_SWD.swd(図2)」と「JAPAN200000_SWD.swd(図3)」を用意します。

図2 KANAGAWA_SWD

図2 KANAGAWA_SWD

図3 JAPAN200000_SWD

図3 JAPAN200000_SWD

Windows Server 2003のインターネット インフォメーション サービス(以下、IIS)とGeognoSIS.NET 6.3で設定します。

1.

GeognoSIS.NETに地図データを追加します。管理コンソールの「GeognoSISサービス/データファイル」を選択し、右ボタンメニューから「すべてのタスク/データファイル追加」を実行します。「KANAGAWA_SWD.swd」を追加して、「WFS」と「Gazetteer」にチェックして「OK」。「JAPAN200000_SWD.swd」も追加し、「WMS」にチェックして「OK」です。

2.

「KANAGAWA_SWD.swd」にGazetteerを設定します。「プロパティ」を実行(図4)。データファイルプロパティの「OGCプロパティ」ボタンをクリックし、「オーバーレイプロパティ」タブを開き(図5)、GMLフォーミュラ名称に「CWTV$」と入力して「OK」します。ボタンでユーザ属性リストから選択してもOKです。

図4 プロパティを実行

図4 プロパティを実行

図5 GMLフォーミュラ名称に入力

図5 GMLフォーミュラ名称に入力

3.

GeognoSIS.NETインストールフォルダの「Cadcorp.OGC.CGI.exe」を任意のフォルダ(「C:\ogc」)に「wfs.exe」と「gaz.exe」の名称でコピー。それぞれ同名の定義ファイル「wfs.ini」と「gaz.ini」を新規に作成し、以下の内容を記述。

SIS_SERVER_ADDRESS=http://localhost:4326/
OGC_SERVICE=wfs(gaz.iniではgazと記述)

4.

仮想ディレクトリを作成します。既存の「ogc」を今回もそのまま使用します。前回作成していない場合は、IISマネージャで新規仮想ディレクトリを作成。アクセス許可で「ISAPIアプリケーションやCGIなどを実行する」のチェックを忘れずに。

5.

IISマネージャの「Web サービス拡張」で「wfs.exe」と「gaz.exe」を追加し、許可済み設定にします。これで完了です。

SIS Map Browserで「マップ/追加/OGCオーバーレイ」を実行し、「OGC WFS」を選択して「次へ」(図6)。WFSサーバアドレスに以下のURLを入力して「次へ」。

http://サーバコンピュータ名/ogc/wfs.exe?

OGC WFSのフィーチャタイプ選択、設定は既定値のまま「次へ」、フィルタ選択も既定値のまま「完了」します(図7)。WFSはベクタデータのやり取りなので、図形選択や属性参照、主題図表現などができます(図8)。

図6 データソースタイプを選択

図6 データソースタイプを選択

図7 OGC WFSフィルタを設定

図7 OGC WFSフィルタを設定

図8 WFSベクタデータの属性参照、主題図表現

図8 WFSベクタデータの属性参照、主題図表現

「マップ/ズーム/ギャザティア」を実行し、「OGC Gazetteer」を選択して「次へ」。ギャザティアサーバアドレスに以下のURLを入力し、検索文字列に「*区」、最大ギャザティア数に「10」、メソッドで「POST」を選択して「次へ」(図9)。

http://サーバコンピュータ名/ogc/gaz.exe?

任意のギャザティアを選択して「完了」すると(図10)、選択した座標値を中心に指定半径で地図表示することができます。

図9 ギャザティアクライアントの設定

図9 ギャザティアクライアントの設定

図10 任意のギャザティアを選択

図10 任意のギャザティアを選択

今回はSISのWFS/Gazetteer機能をご紹介しました。これでいろいろなサーバからベクタデータを取得できますね。次回は、これまでの機能の活用術をご紹介します。

今回のキーワード OpenGIS® Web Feature Service (WFS) と Gazetteer Service

WFSはOpenGIS®の技術仕様の1つで、ベクタデータ(GMLフォーマット)による地図データのやり取りを規定しています。最新バージョンは1.1です。
Gazetteer ServiceはWFSから派生したもので、地図データの属性値を検索文字列に、合致する地図データの位置情報を返します。
クライアントおよびサーバソフトウェアがWFS/Gazetteerを実装していると、クライアントソフトウェアはサーバの地図データをベクタ形式で取得して重ね合わせたり、地名や住所などによる位置検索ができます(この連載ではクライアントにSIS Map Browserを利用しています)。

WFS/Gazetteerの仕様の詳細は、OGC®のWebサイト(http://www.opengeospatial.org/standards/wfs)を参照してください。

OGC対応のSIS製品についてはこちら

※空間情報システムは、株式会社インフォマティクスの登録商標です。OGC、OpenGISはOpen Geospatial Consortium, Inc.の登録商標です。
地図データ出典:Courtesy NASA/JPL-Caltech
国土交通省国土地理院発行の100万分の1日本ⅠⅡⅢ