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GIS導入の背景 |
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【今後のシステムの方向性を求めて】
一般に、市町村がGISもしくはGISで使用する地図データ等を導入する場合、関連各部署を横断した委員会等による検討を経て計画が進行するケースと、単独の部署による独立した導入計画が進行するケースとがあるが、西尾市都市計画課の場合、いずれのケースとも異なっていた。
というのも、平成12年度都市計画図のDM化および本システムの導入は、都市計画課独自の導入計画ではあったが、市町村の情報システムの「問題点」を正面から捉え、今後の西尾市におけるコンピュータシステム全体を見通した答えを導く礎として実施された側面も持っていたからである。
【市町村の情報システムが抱える問題点】
各部署に導入されたコンピュータシステム、特に、異なる業者により開発されたシステムのデータは他部署の別システムへの流用が困難であり、全庁的な情報共有ができない。これが市町村の情報システムが抱える「問題点」だが、その主な理由として以下の2点が挙げられる。
1. |
従来、コンピュータシステムで使用されるデータは、システム独自の非公開なフォーマットである場合が多く、他メーカのシステムに流用することが非常に困難であった。したがって、システムの機能拡張やリプレース、他部署でのデータ利用の際、それまで構築したデータ資産を捨てられないため、やむを得ず同メーカ製のシステムを前提とした導入計画を立てていた。 |
2. |
発注時の仕様書に、データの所有権に関する事柄が明示されていないと、業者がデータの所有権を主張し、データを自由に使用できない場合があった。 |
しかし近年、Windowsプラットフォーム上に見られるように、多くのシステムがデータの相互運用性を考慮した仕組みになっており、技術的に異なるメーカのシステム間でもデータの流用が可能になってきた。こういった技術環境の向上による後押しもあり、上記の問題点を解決すべくシステム導入を決定した。
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システムの機能 |
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本システムの大まかな機能は以下のとおりである。
1. |
都市計画図と地番図の重ね合わせ |
2. |
任意の縮尺指定 |
3. |
シームレススクロール(図郭を意識しない、継ぎ目のない視点移動) |
4. |
都市計画図のレイヤ(用途地域、防火地域、生産緑地など)の表示/非表示コントロール |
5. |
地番検索 |
6. |
地番の土地情報表示(用途地域照会) |
7. |
地形図印刷 |
8. |
距離、面積計測 |
9. |
任意の地域指定による土地情報のリスト化(土地台帳Excel出力)等 |
本システム構築にあたってはプロトタイプ手法を用い、画面構成や操作性において可能な限り当市の要望を反映させながらプログラミングを行った。また、使用経験が増すに従って画面構成や操作方法への変更要件もいくつか出されたが、それらはすでに修正済みである。
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| GISシステム初期画面 |
印刷画面 |
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| 用途地域照会画面 |
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空間情報システムSISの導入効果 |
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本システムの構築においては、都市計画図のDM化を行った国際航業社、システムのプログラミングを行ったインフォマティクス社、税務課の土地管理システムを構築した航空測量会社の異なる3つの業者が介在している。すなわち、本システムでは、異なる業者が作成した都市計画図と地番図を、別のシステム開発業者の作成したプログラムによって利用している。
公開されている地図データフォーマットのほとんどを直接読み込めるGISエンジン「空間情報システムSIS」上に構築した本システムでは、都市計画図(公共測量作業規定に沿ったDMフォーマット(=公開フォーマット)で構築)と地番図(SHP(=公開フォーマット)により構築)の2種類のデータを重ね合わせて使用することが可能だった。地番図については、都市計画課、税務課、航空測量会社の3者間で協議し、本システムでの流用を可能とした。
本システムの構築は、西尾市での異なる部署間におけるデータ共有において初めての試みであったが、ひとまずの成果を見せている。
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